Kaz 2011年10月03日 09:20
縁あって、住み慣れた箕面に移ってくることができたのは、
平成8年4月のことでした。
その年の8月、前出の某トヨペットの某部長様から
大きな特別イベントのオリジナルプレミアムのご依頼を戴いたのです!
どう足掻いても二人でこなしていける仕事量ではありません。
たまたま、知り合いの大学生の息子さんをアルバイトさせて欲しいと
頼まれていたのが渡りに船!何とか一ヶ月を三人で乗り切ることができました。
これが、後に我社の社員第一号で、
後々、苦楽を共にすることになるD君との出会いでした。
我社の宝 第一号です。
D君の夏休みが終わって学生に戻った後、
少しずつ仕事量が増え始めたのを機に、
パートでお手伝いに来て貰う事になりました。
なんと!!我社が人を雇うなんて!!!
でも、恐る恐る求人広告を出してみたら
驚くほど多くの応募があったのです!!
採用の経験など全く無い私たちが
一緒に働いてくれる人を選んだ基準は・・・
"同じ感性を持っている"と感じた人・・・でしょうか。
この時の3人の方とは、この後、
長い年月、同じ想いを共有しながら苦楽を共にしてきました。
そんな一人目、我社の宝 第二号は・・・
私より少し年齢が上の、何でも安心して任せられるNmさん。
ちょっぴりお茶目な、素晴らしいアイデアウーマンで、
常に、アートディスプレイを愛し
私を支え続けてくれた彼女は、
真に、戦場で生死を共にした(?!)
同期の桜なのです。
二人目は明るくて元気いっぱいのNhさん。
ムードメーカの彼女に何度救われたことか・・・。
何事にも前向きで積極的に取組む姿勢は、
勿論、仕事にも反映され、
気がつけば、無くてはならない私の片腕になっていました。
我社の宝 第三号です。
そして、いよいよ三人目は、・・・ちょっぴりやんちゃで恥ずかしがり屋のKyさん。
面接の時は、「ほとんど仕事の経験がないから、
一ヶ月に2~3日でいいんです・・・。」と言っていたけれど、
「できない」の連発とは裏腹に
作業もチェックも正確で安心です。
今も、一緒に苦楽を共にしてくれている
我社の宝 第四号です。
そうして年が明け、桜が満開の頃
無事大学を卒業したD君が、我社に新入社員として、
同志の一員に加わりました。
アートディスプレイの創世記の始まりです。
この頃は、パソコンなどというモノは
我社には勿論存在せず、
まだまだ、手作業が多かった時代です。
装飾のカタログを作るのも、
先ず、商品の写真を撮って現像し
一つひとつ形そのままにハサミで切り抜き、
枠だけをコピー機で印刷した紙に貼り付け、
それを何十枚もコピーして製本するという、
気の遠くなるようなことをしていたのです(笑)
商品の検品も、シールを貼るのも、
包装するのも梱包も出荷も、
勿論全員で・・・何なら速さを競い合って・・・(^^;)
冬の恒例の福袋作りも
勿論全員総出で、
あたかも人間ベルトコンベアー(!?)の如く、
袋を開いて並べる人
商品を出しやすいように段取りする人
何個かずつの商品を順番に入れる人
袋を閉じて数を確認する人
出来上がった福袋を必要な個数ずつ段ボール詰めする人・・・
運送屋さんの間でも評判の
それはそれは壮観な様子でした!!
中には、赤い福袋の夢を見てうなされた人が
いるとかいないとか・・・(笑)
まだまだ、続きます(^^;) By Kaz
Kaz 2011年09月12日 09:00
今回は、アートディスプレイの創業のころ・・・
つまり、キッズコーナーがまだお空のお星さまだった頃(笑)の
お は な し ☆
一生、真面目なサラリーマンを通すと
まわりの誰もが信じて疑わなかったある日のこと・・・
たまたま、いろいろな条件が重なって、
会社を辞めて独立してしまった我社の社長。
平成7年のまだ寒い頃に、社長と妻はたった2人で歩み出しました。
それは、あの忘れることのできない阪神大震災の直後のことでした。
妻にとって、「商売」などは全く無縁の世界。
右も左もわからない、経験も無い、知識も無い、お金も無い・・・
「ないないづくし」の出発でした。
おまけに、○○ハウスの顧客サービスであるカスタマーズレディと、
町の統計調査のアルバイトを掛け持ちし、
ボランティアでガールスカウトのリーダーも続けるといった
「4足(?)の草鞋」状態でした。
そんな中での忘れることのできないエピソードをいくつか。
前にもお話したように、
最初は、主にトヨタ・ダイハツ様を始めとする企業販促と
ショールーム等の季節の装飾を企画・販売していました。
装飾も販促も、在庫を置ける倉庫スペースと作業スペースが必要になります。
そんな大きな倉庫つき事務所を借りる余裕などとても無く、
装飾を作って貰っていた会社の倉庫の2階の一部を
社長さんの好意で、間借りさせていただきました。
そのお蔭で、一年後にこの箕面の地に
移ることができました。 感謝
社長が以前から、懇意にしていただいている某トヨペットの某部長様。
創業してすぐに、その某部長様から
我社にとっては驚くほど高額のご注文を頂き、
しかも、通常は手形支払いにもかかわらず、
辞表を懐に入れて現金決済をして下さいました。
このお蔭で、細々と会社を繋げてこられたのは
言うまでもありません。 感謝
九州の某ダイハツの販促担当の方は
「安藤さんが独立されたのなら、安藤さんに、販促をお願いします。」
と言って、定期的に注文を下さいました。 感謝
当初はおよそ機械と呼べる物は何も無く、
計算は当然、唯一得意のソロバン。
伝票は勿論のこと、荷物に入れる仮伝票も
荷物の送り状も、添えるお手紙も、封筒の上書きも、・・・
何から何まで、すべて手書きでした。
折角、社長が飛び込みで成立した
全国の△△寿しチェーン店への季節ごとの装飾の出荷も、
ある大手の卸企業への出荷も、
ダイハツ販社への出荷も・・・
たった2人で、毎日、時間との戦いで・・・
それはそれは大変なものでした。
見かねた、運送屋さんのお兄ちゃんは、
まるで我社の社員のごとく
送り状を貼ったり、仮伝票を付けたり、紐掛けをしたり・・・
一緒になって甲斐甲斐しく、手伝ってくれました。 感謝
そうなのです!
お金や便利な物こそ何もありませんでしたが
温かい、優しさに満ちた、多くの"人の心"に支えていただき、
手助けしていただきながら、ぼちぼちと歩み始めたのです。
お金には代えられない「宝」に恵まれた
アートディスプレイの夜明けです!
by Kaz
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